Initiatives for the SBTi SBTイニシアティブへの取り組み

株式会社国建は、2024年11月、国際的な環境イニシアティブである「中小企業版SBT※認定」=SBT for Small and Medium Enterprises(SMEs)認定を取得したことをお知らせします。

※SBT(Science Based Targets)は、パリ協定の目標達成に向けて企業が設定する温室効果ガス排出削減目標です。
Science Based Targets

SBT(Science Based Targets)とは

We've set a Science-based target

Science Based Targets(SBT)は、企業が温室効果ガス排出削減目標を設定するためのフレームワークです。これらの目標は、気候科学に基づいており、パリ協定の目標である地球の気温上昇を原則的に1.5℃未満に抑えることを目指しています。SBTは、企業が持続可能な未来に向けて具体的な行動を取るためのガイドラインを提供するものです。

SBTイニシアチブ(SBTi)は、企業が設定した目標が科学的に妥当であるかを評価し、認定する役割を果たします。SBTiは、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)等によって共同で運営されています。

SBTを採用することで、私たちは気候変動への取り組みを強化し、クライアントや投資家からの信頼を高めることができます。また、SBTは企業の競争力を向上させ、長期的な持続可能性を確保するための重要な手段となります。地球規模の社会課題に対する社員のコミットメントが高まることも期待しています。

SDGsとの関係については、SBTはSDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に直接貢献します。また、エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの利用促進を通じて、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」にも貢献します。SBTを採用することで、私たちはSDGsの達成に向けた具体的な道筋を示し、持続可能な未来に向けた取り組みを強化していきます。

国建グループは、「持続可能な地域づくり」を経営の戦略的方向性に位置づけています。
このたび、この考え方をベースとして国建グループ全体の温室効果ガス削減目標を策定し、SBT認定を取得しました。

国建グループは、2050年度までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルをめざすために、以下のような目標を設定しています。

国建グループの削減目標

  基準年度
2021年度
目標年度
2030年度
削減量
Scope1(直接排出量) 71.53 t-CO2 41.49 t-CO2 -30.04 t-CO2
Scope2(間接排出量) 148.14 t-CO2 85.92 t-CO2 -62.22 t-CO2
※当社は2021年度(SBTiでは2019年度とミス表記)を基準とし、目標年2030年度までにScope1&Scope2の排出量をSBT1.5℃水準の42%(SBTiでは2019年度とミス表記)削減し、今後はScope3の測定・削減にも取り組んでまいります。

今後、国建グループは、SBT認定の目標達成を確実なものとするため、建築・土木のさらなる技術革新と社員一人ひとりのコミット力を強化していきます。また、Scope3の測定及び削減に取り組むとともに、地域社会やパートナー企業と協働し、環境に配慮した持続可能な価値を創出します。私たちは地域と地球の未来を見据えた責任ある行動を続け、2050年度のカーボンニュートラル達成へと着実に歩みを進めます。