ゆがふBizタワー浦添港川

2022 庁舎・オフィス

敷地は沖縄県浦添市のかつて岬だった小高い丘にある。目の前は埋立地で平屋の工場が立ち並んでいる。国道58号や西海岸道路からのアクセスが良く、沖縄の西海岸沿いを一望できる好立地である。建物は本島北部に拠点を置くゆがふホールディングスが南部への活動拠点として計画した。建物は高層棟と商業棟、駐車場棟に分かれており、高層棟はオフィスとホテルの複合ビルである。オフィスにはホールディングスと傘下の屋部土建が入居し、貸しテナントを誘致する。ホテルは同じ傘下の前田産業がオペレーターを務める。施設構成は眺望が良い高層部にホテルを配置し、広い貸し面積が必要なオフィスを下層へ配置した。オフィスの屋上をホテルのエリアとして活用し、インフィニティプールやルーフトップガーデンを設けている。このルーフトップガーデンからは、沖縄西海岸を一望でき、空と海が一体となって体感できる空間を演出している。沖縄の車社会においてオフィスやホテルには、駐車場の設置が求められるため、これを解決するために、600台駐車可能な自走式認定駐車場を隣接して整備した。敷地の高低差を活かし、レベルの低い敷地へ駐車場棟を設けることで、高層棟の眺望を遮らないよう配慮した。商業棟はコンビニや飲食店が入居予定で、賑わいを演出するほかにも、ビルの車寄せを兼ねており、オフィス・ホテルの来客者をおもてなしするアプローチ空間となっている。平面計画において、オフィスはセンターコアを基本とし、海側はもちろんのこと、4面カーテンウォールの開放的な執務スペースを設けた。1フロア1200㎡のテナントエリアを確保している。 ホテルの客室はファミリー層とビジネス層の両方をターゲットにした客室タイプを用意し、総数120室設けている。客室は4面ロの字型に配置し、超高層を生かした全室眺望の良い計画とした。