エメラルド駐車場

エメラルド駐車場の計画地は、西側(海側)に御成婚記念の森、東側に群生する琉球松、北側に拝所を囲む樹林と緑豊かな周辺環境に立地している。建設に伴う造成量を最小限に抑え、既存緑地の保全と周辺環境との調和が課題であった。特に拝所については、廻りの既存樹木を保全する計画とした。

建物の西・南側はワイヤーロープを設置し、ツル性植物による壁面緑化を行う計画とした。人工的な構造物が前面に露出することを抑え、既存緑地及び周辺環境と調和を図り、エメラルドビーチへのゲートとしてのファサードをシンボリックに構成した。

ワイヤーロープ植栽の樹種は、在来種で耐潮性が高く成長が早い植栽を選定し、地盤面に混植して自力で旺盛に育つ環境を整え、メンテナンスのしやすさに配慮した。