ハイアットリージェンシー横浜

2020 ホテル・観光

大正期建造の「旧露亜銀行横浜支店」が敷地内に歴史を刻み、結婚式場として保存利活用されている。その歴史を引き継ぎながら、東洋と西洋の邂逅をテーマにデザインを進めた。また、通り周辺の歴史的な街並みを引き立てるファサードスクリーンによって低層部基壇を形成している。スクリーンの背後はガラス面として開放し、ホテルインテリアの質感やアクティビティを街並みに湧出させようと考えた。

エリア最大級の高層バンケットをもつ本計画は、外壁面からジグザグに突出したバンケットホワイエ部分によって内側からは横浜港・ベイブリッジへの眺望軸を確保すると同時に、港側からの外観にアクセントを提供する。

同じ建築主と、継続的に複数のホテルづくりに取組む意義は大きく、オリジナルで肌理の細かい計画プログラムを共に創り上げることが出来た。一般的な機能や常識のみにとらわれず、自由な対話と発想で組み立てる、本来の意味での「設計」を感得できる稀有なプロジェクトとなった。