万国津梁館

2000 文化・教育施設

沖縄県におけるリゾートの重点整備地域として位置づけられた部瀬名地域に立地する本施設は、「リゾートとコンベンションの融合」「人と自然との対話」をテーマに、沖縄の自然と周辺環境に親和、融合する施設造りを目指した。 三方海に囲まれた敷地特性を積極的に活かすよう、敷地の高低差を利用した重層的な施設配置とし海へのパノラマ的眺望の確保に配慮した。 施設群を伝統的民家や集落をイメージした赤瓦屋根の低層の集合体(分棟型)とし、各棟間に修景池、滝、植栽帯等を配置することにより、 各棟の有機的な空間連携、機能・動線の明確化、ヒューマンな空間の演出に配慮した。 沖縄の伝統的民家では軒を深くし、強い日差しや雨を遮る雨端(アマ ハジ)と呼ばれる空間がみられる。本施設でもテラスや回廊を設けるこ とで強い日差しや雨を遮ると共に積極的に風と光を取り込めるよう配 慮した。