沖縄科学技術大学院大学 カンファレンスセンター

2015 文化・教育施設

世界最高水準の研究・教育施設を目指して創設された沖縄科学技術大学院大学のカンファレンスセンターは、地域住民や様々な方々にも開放しやすい位置として、キャンパスエリアの入口に配置し、大学と地域を繋ぐコミュニティー施設を目指しました。

なだらかな楕円形状により、ボリュームを抑えるために地下に沈ませ、研究棟と合わせた本部石灰岩石積と、セラミックシングル張りの外壁により、キャンパス全体の一体感と、緑の景観に溶け込んだ計画としました。ホールの内壁は、大学院大学に関するものをと考えDNAのバーコードを模したデザインとしました。

機能面では、各種の発表スタイルや、多国籍の利用者、長時間の講義・発表等に配慮し、通気性に富むゆったりとした固定席や、フレキシブルなベンチシートを配置し、机サイズや肘形状、照度や講義中の出入等に様々な工夫を行いました。スクリーン部を可動とし、周囲の自然を積極的に取り込んだ景色は、講義参加者のリフレッシュの役目も果し、研究棟との一体感も感じさせます。