琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ

沖縄本島南部糸満市、海水浴場として地元県民から親しまれていた、天然白砂の名城ビーチ。

美しいサンセットを望むこの地に、南部エリア初の本格的ビーチリゾートとして、内部･外部空間の連続性を大事にした、建築と自然と沖縄らしさが融合したリゾート空間をもつ、アジア最高水準の上質なラグジュアリーリゾートホテルを計画した。

客室は、東シナ海を一望できる奥行の深いバルコニーを備えた、全室オーシャンフロント・サンセットビュー。　分棟や雁行配棟、低層の基壇部や周囲への豊かな緑のバッファ等により、視覚的なボリューム感を抑えながら、建築各部からの海への広がりや眺望を確保している。　内部空間は、自然を取り込んだ大きな開口や開放的なテラスにより、内外が連続して繋がってゆく。

海に面した中庭は、ヤシの木陰や花々に囲まれた風通しの良い、幾つもの特徴あるプールを持つエリアが、赤瓦や琉球石灰岩を取り込んで展開する、南国リゾートらしい庭である。　　　　　　　　　　　　幾つものレストラン、県内最大規模の宴会場群やチャペルなど、国際仕様の機能も備えたグローバルな施設と共に、テーマごとにゾーニングした施設とランドスケープ一体での構成計画によって、回遊性と多様な空間をうみだした。

波や滝の水音、木漏れ日や爽やかな風が建物と融合し、刻々と変化する自然を享受する空間で、あらゆる世代の様々なゲストが多様に楽しめる、滞在型のリゾートホテルである。