Ｎ　邸

敷地は遠くに金武湾を見渡す小高い場所に位置している。

この住宅は、その眺望を活かすと同時に、沖縄の伝統的住宅の間取りや風水の考えを取り入れて設計した。

外部空間は、路地のようなアプローチや、木製ルーバーの影が落ちるエントランスによって、その先に広がる庭や眺望がより引き立つような演出を意図した。

内部空間は、二間続きの和室や縁側等の伝統的な間取りと、現代的な対面式ＬＤＫを混合しながら、各部屋を庭に向かって配置し、開放的な住まいになるよう配慮した。
また、深い軒の出による外壁への直射日光の緩和、洗浄水の再利用、太陽光パネルによる発電、蓄熱、さらに床下強制換気の放熱による空調負荷の軽減等、環境共生型住宅を意識した設計を行った。