琉球銀行本部支店

2019 庁舎・オフィス

古くから伝わる伝統的な概念を再構築する

new LOCAL design

沖縄県本島北部のゆったりとした雰囲気に馴染む、居心地の良い空間を目指した。 かつて民家の梁や垂木表しの空間で感じられた包まれるような柔らかな空間、そして「抱護(ほうご)」「腰当森(クサティムイ)」の古くから伝わる伝統的な概念を再構築することで新しい沖縄の銀行デザインを試行した。

つながりを生む建築

銀⾏が建つことにより地域と様々なつながりを⽣みだし、地域の魅⼒を⾼めることができないかと考えた。 道路から認識されやすい外観を遠景の腰当森に調和させることで、周辺環境とのつながりを図った。

建築形態を活かした意匠設備両面の機能性向上

斜めにセットバックした外壁は、引き込まれるような視覚効果のある庇と、拡がりのある内部空間をつくる。エントランスから道路と駐⾞場を通り抜けられる構成とし、敷地周辺と建物内部を結びつけた。 勾配屋根により、木に包まれたような吹抜けのある待合ロビーを設け、太陽光設備設置勾配の効率化や上階への発電機設置等、意匠設備両面による機能性向上を目指した。